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離散数学 06:算術演算と精度の落とし穴

更新 2026/7/7 10:27:12 公開

投稿者: しゅりりん

離散数学 06:算術演算と精度の落とし穴

コンピュータの計算は、数学の理想的な実数計算とは違います。ビット数に限りがあるため、表せる範囲と精度に限界があります。試験では、オーバーフロー、アンダーフロー、丸め誤差、桁落ち、情報落ちがよく出ます。

オーバーフローとアンダーフロー

オーバーフローは、計算結果が表現可能な最大値を超えることです。アンダーフローは、絶対値が小さすぎて表現できない、または 0 に近づきすぎることです。

整数だけでなく、浮動小数点数でも範囲外になることがあります。

丸め誤差

丸め誤差は、表現できる桁数に限りがあるために、近い値へ丸めることで生じる誤差です。10進数の 1/3 が 0.333... と続くのと同じように、2進数では 0.1 が有限で表せないことがあります。

桁落ち

桁落ちは、近い値同士を引き算したとき、有効な桁が大きく失われる現象です。例えば 1.234567 と 1.234566 の差は 0.000001 ですが、元の値に比べて有効数字が一気に減ります。

情報落ち

情報落ちは、非常に大きい数と非常に小さい数を足したとき、小さい数の情報が計算結果に反映されにくくなる現象です。例えば、大きな値に 0.000001 を足しても、保持できる桁数の都合で変化が消えることがあります。

試験での見方

誤差の名前を丸暗記するより、どんな演算で起きるかを結び付けます。

  • 範囲を超える: オーバーフロー
  • 0 に近すぎる: アンダーフロー
  • 桁数制限で丸める: 丸め誤差
  • 近い数の引き算: 桁落ち
  • 大きい数と小さい数の足し算: 情報落ち

確認問題

近い値どうしを引くと目立つ誤差は何でしょうか。

答えは桁落ちです。

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