Yomiage
メニュー

離散数学 11:基本法則と試験問題の解き方

更新 2026/7/7 10:22:12 公開

投稿者: しゅりりん

離散数学 11:基本法則と試験問題の解き方

最後に、集合と論理をつなぐ基本法則を整理します。情報処理技術者試験では、式変形そのものだけでなく、条件判定、検索条件、アクセス制御、回路の動作などとして出題されることがあります。

ド・モルガンの法則

ド・モルガンの法則は、否定が AND と OR を入れ替えるという法則です。

  • NOT (P AND Q) は、(NOT P) OR (NOT Q)
  • NOT (P OR Q) は、(NOT P) AND (NOT Q)

集合でも同じ考え方です。A∩B の補集合は A の補集合と B の補集合の和集合、A∪B の補集合は A の補集合と B の補集合の積集合になります。

分配則

AND と OR には分配則があります。

  • P AND (Q OR R) は、(P AND Q) OR (P AND R)
  • P OR (Q AND R) は、(P OR Q) AND (P OR R)

見慣れない形でも、真理値表を作ると同じ結果になることを確認できます。

吸収則

P OR (P AND Q) は P と同じです。P が真なら全体は真、P が偽なら P AND Q も偽だからです。同様に、P AND (P OR Q) も P と同じです。

問題を解く順序

  • 命題を P, Q, R に分ける
  • NOT, AND, OR, XOR などの演算を確認する
  • 迷ったら真理値表を作る
  • 否定がかかった複合条件はド・モルガンでほどく
  • 集合問題ならベン図に戻す

ミニ演習

NOT (P OR Q) と同じ式はどれでしょうか。

答えは (NOT P) AND (NOT Q) です。「どちらかが真ではない」は、「P も偽で、Q も偽」と同じです。

連載のまとめ

離散数学は、コンピュータの数値表現と条件判断の基礎です。基数、補数、誤差、集合、命題、論理演算を別々に覚えるのではなく、ビット列と真偽の扱いとしてつなげて理解すると、試験問題だけでなくプログラムの条件分岐やデータ表現にも強くなります。

このブラウザでは Web Speech API が利用できません。

1 / 25 · 停止中